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通夜、葬儀・告別式

  葬儀社との打合せが終了したら、次は通夜、葬儀・告別式を実際に行っていきます。以下では順を追ってそれらを説明していきます。事前にそれぞれの流れをしっかりと把握しておきましょう。


➤ 通夜

  葬儀社との打合せを終えた家族は、葬儀場に移動し、通夜に取り掛かります。ここでは通夜の実際について説明していきます。

通夜の席次

  仏式の通夜では、一同が着席をして僧侶を迎えます。通夜の席次は祭壇に向かって右側が喪主、遺族、親族と血縁の深い順の並び、左側が世話役代表、世話役、友人、職場関係といった順が一般的な並びとなっています。

通夜の流れ

  まず僧侶が到着したら、祭壇、供物などの位置を見てもらい、間違っているところがあれば直してもらいます。僧侶が入場して読経が始まり、読経が終わると、喪主から席次の順に焼香を行います。読経は約二十~四十分。読経の途中で僧侶が焼香を促すこともあります。 読経が終わると僧侶が退場し、喪主が挨拶をして、通夜は終わりとなります。退場した僧侶にはお礼の挨拶をし、通夜ぶるまいへ誘い、列席できなければ翌日の葬儀時間を伝え、「御膳料」、「御車代」を渡します。

通夜ぶるまい

  通夜終了後は、弔問客や近親者、世話役たちに食事とお酒をふるまう「通夜ぶるまい」を行います。最近は簡素化の傾向から、仕出し料や折詰めですますといった家も多いようです。時間が来たら、喪主または世話役が閉会の挨拶をして、通夜ぶるまいを終了します。

➤ 葬儀・告別式

葬儀・告別式の流れ

  葬儀と告別式は本来目的の違う別々のものでした。葬儀は故人が成仏することを祈る儀式で、遺族やごく親しい友人などの身内だけで行うもの、これに続く告別式は、故人と関わりのあった人が最後の別れを告げる会葬者のための儀式でした。しかし近年ではこの二つを区別せず、遺族の焼香から一般の会葬者の焼香までを同じ読経の中で行うことが多くなっています。

出棺

  葬儀・告別式が終了したら、棺を霊柩車に乗せる前に、故人と最後のお別れをします。棺のふたをとり、供花や事前に用意してある花を棺の中に入れて故人の周りを埋め、旅立ちを飾ってあげます。故人の姿を見るのはこの時が最後になります。
  その後、親族皆で手を添えて棺にふたをし、遺族、友人など男性の手で棺を霊柩車まで運びます。喪主は先頭に立って位牌を持ち、次に血縁の深い人が遺影を持ちます。

火葬

  火葬場へ同行するのは、遺族、近親者などの身内か、ごく一部の親しい友人という場合が多く、同行者は前もって決めておくのが一般的です。火葬場ではまず火葬許可証を提出します。その後係員の指示に従って霊柩車から棺を出し、火葬場の前で線香、位牌などを飾り、「お納めの式」を行います。 その後、同行した僧侶の読経に従って喪主から焼香を行い、棺を炉に納めるのを見送って、故人を荼毘に付します。火葬にかかる時間は大体一時間程度です。

骨揚げ

  火葬が終わったら次に「骨揚げ」を行います。「骨揚げ」とは、火葬がすんだ骨を骨壺に納める儀式です。喪主から関係の深い順に二人一組になり、竹の箸を使い足のほうから順番に二つの箸で一つの骨を拾い上げ、壺へ納めていきます。
  通常骨壺は葬儀社か斎場で骨壺を用意してもらいますが、特に使いたい骨壺がある場合はあらかじめ申し出ておきましょう。骨揚げが終了すると、係の人が埋葬許可証と一緒に骨壺を桐箱にいれ、白布で包んでくれるので、喪主がそれを持ち、次の人が位牌と遺影を持って帰ります。

遺骨迎え

  骨揚げを終えた後、遺骨は喪主が両手で抱えて葬儀場に戻り、塩と水で体を清めます。その後遺骨は埋葬の日もしくは忌明けの日まで安置するための後飾りの祭壇に、位牌、遺影とともに安置し、遺骨迎えの儀式である「遺骨法要」行います。

初七日の法要

  本来、遺骨迎えのあと僧侶に「遺骨勤行」のお経をあげてもらい、お世話になった方々を慰労するために「精進落とし」を行います。そしてその後、遺族、親族が通常の生活に戻る契機となる初七日の法要を行います。しかし、近年では再び遺族が集まることが難しいことから、「遺骨勤行」と初七日を併せて行うことが多くなってきています。
  初七日の読経とお焼香が終わると精進落としとなります。地域によっては近所の人たちで作ることもあるようですが、最近では業者にお願いすることが多いようです。精進落としの本来の意味は、魚肉類を一切食べない精進の期間が終わり、普通の生活に戻る区切りです。しかしそれと同時に、僧侶や世話役など、葬儀の際にお世話になった人々への感謝を込めたもてなしでもあります。