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危篤・臨終について

  愛する人の突然の不幸は非常に大きな痛みを伴います。失意の中での葬儀の準備はとてもつらいものですが、しっかりと段取りを行い送ってあげることが故人にとっての何よりの供養となります。ここでは危篤から臨終までの大まかな流れを説明していきます。


➤ 危篤

  医師から危篤を告げられると、家族はできるだけ早く、最後のお別れが必要な人に連絡を取り、意識のあるいつに会えるように手配する必要があります。連絡の順番は、

①家族
②親しい親族(3等身以内)
③親しい友人


となります。優先して会いたい人がいる場合にはあらかじめ話し合っておきましょう。
また緊急事態なので、連絡は電話、つながらにあ場合はメールや電報で行い、次のことを伝えてもらいます。

・自分の名前と危篤者との関係
・危篤者の状態
・危篤者のいる場所
・いつまでに来てほしいか
・自分の連絡先 など


危篤の場合には冷静な判断が難しくなりますので、事前に連絡してほしい人のリストや連絡内容をまとめておくとよいでしょう。また病院では携帯電話を使えないので、テレホンカードや小銭を用意しておきましょう。

➤ 臨終

末期の水

  病院では医師に、自宅では家族が担当医師にに連絡し、看取りをお願いします。医師が臨終を告げたら、「末期の水」をとります。特に決まった作法も市販の道具もありませんが、一般的には、新しい筆先か、割りばしの先にガーゼ化脱脂綿を白糸で結びつけ、水を含ませて唇をうるおしてあげます。突然で用意が間に合わないときには、ただ脱脂綿をつまんで水を含ませてあげるだけでもかまいません。 末期の水をとる順番は、血縁の濃い肉親から始め、近親者、その場に立ち会った人々となります。

湯灌

  末期の水を取ったら、遺体を清めます。これを「湯灌」といい、昔は逆さ水で遺体を洗い清めましたが、現在では、アルコールか湯に浸した脱脂綿で、顔・首・手・足などを軽くふく略式の湯灌が多くなっています。これらの処置は本来家族や近親者が行うのですが、敬遠してしまうケースも多くなっています。できるだけ、身内の方が行ってあげるとよいでしょう。

清拭

  体の処置が終わったら、次に着替えを行います。通常は新しい浴衣(寝巻き)、もしくは生前好んで着ていた衣服に着せ替えます。和服の場合には「左前」といって、打合せを逆にしたり、足袋を左右逆にはかせたりします。これは、日常と逆にすることで「死にあやからないようにする」という意味があります。

エンバーミング

  次に「エンバーミング」について説明します。エンバーミングとは遺体に防腐措置を施し、きれいに化粧を行うことを言います。遺体を美しくかつ、衛生的に長期保存できる方法のことです。アメリカなどでは9割の遺体にエンバーミングが行われています。