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現在日本で行われている葬儀の約9割は伝統的な仏式で行われていますが、形式やしきたりにこだわらないという人が増加しており、宗教にとらわれない葬儀や、仏式にオリジナルの演出を取り入れる等の葬儀を望む人が確実に増えています。以下ではそれらの新しい葬儀について説明していきます。
「自由葬」とは一般的に無宗教を指す個性的な葬儀で、決まった形や決まりごとは一切ありません。しかしながら、無宗教葬=無信仰というわけではなく、「僧侶など、特定の宗教者による宗教儀礼をおこなわない葬儀」という意味があります。
自由葬の素晴らしいところは、故人らしさを取り入れた、自由な演出で式を行うことができるという点です。ただし、それだけ読経や焼香といった宗教儀礼に代わる演出やプログラムをあらかじめ考えておかねばなりません。故人の思いを形にするには、自由葬の企画運営に経験豊富で信頼できる葬儀社を選びたいところです
家族葬(密葬)とは家族や親族、親しい方のみで執り行う葬儀のことを言います。リビングのような規模と雰囲気の会場を借りて行われることもあるので、「リビング葬」と呼んでいる葬儀会社もあります。規模が小さく、30人程度の親しい人が集まっての葬儀となるので、派手になりがちな一般葬よりもリーズナブルです。また多くの会葬者への応対に神経を使う必要がないので、ゆっくりと故人との別れを過ごすことができます。
形式としては一般の葬儀とほぼ同じですが、およそ3分の1が無宗教で行われ、
・香典、供花などを辞退することが多い。
・葬儀後に死亡通知をだす。
・葬儀後に改めてお別れ会をする
といった特徴があります。
準備をする際に気をつけておくべきなのは、参列者のリストを作成しておくことです。あらかじめ来てほしい人と葬儀の後に書面で報告する人をわけておくとよいでしょう。
本人が生きている間に行う葬儀のことを「生前葬」といい、有名人をはじめとして近年しばしば行われるようになってきました
生前葬には、「死期が近いことを知っている人が、元気な間に親しい友人を集めて行うもの」と、「死期に関わらず、人生の一つの区切りとして行い、新たな人生を歩むという意味で行うもの」の二つが存在します。式は多くの場合、ホテルや旅館などを会場としたパーティ形式の無宗教葬が多いようです。
生前葬の最大の特徴は、何といっても本来出席できるはずのない自分の葬儀に喪主として参加し、本人の意思で自分の思い通りの式を行えることです。しかし、生前葬自体はいまだ一般的ではないため、招待者への説明や配慮が必要となるでしょう。招待者が困惑してしまわないよう、主旨を理解してもらい、招待状には服装や香典についての具体的な説明を盛り込んでおきましょう。
葬儀を行わずに火葬だけを行うことを「直葬」といいます。通常火葬までは「死亡⇒通夜⇒葬儀・告別式⇒火葬」という段階で行われますが、直葬では途中の儀礼をすべて取り払って「死亡⇒火葬」となります。
直送自体は昔から生活困窮者や天涯孤独者について行われてきたことですが、新しい葬送の形として大都市を中心に広がり始めています。ただし、直葬で省略される通夜や葬儀には、遺族が徐々に故人の死と向き合い、心の整理をつけるための役割を担っています。もし費用や手間がかかるからといった理由で直葬を希望しているのなら、もう一度よく考え、遺族の間で話し合ってみることをおすすめします。